スポーツターフって何だろう!?
スポーツターフって何だろう!?
マグロちゃん:
さて、サッカー芝ブログシリーズの記念すべき第1回は「スポーツターフって何だろう!?」だね。人工芝・天然芝というジャンル分けでいくと、もちろん天然芝になるんだろうけど、わざわざ「スポーツターフ」って言うからには何か特徴があるんだろうね。
クメちゃん:
そうですね、「スポーツターフ」とは簡単に言えばサッカー、ラグビーなどのスポーツに使用することを前提とした芝生の総称です。
マグロちゃん:
スポーツに使用するという事は、公園にあるような「親子ふれあい芝生広場」のような芝生とは違うんだろうね。特徴だとか求められる条件っていうのかな・・・それらを分かりやすく整理するならどうなるのかな?
クメちゃん:
分かりやすくですか・・・。では「スポーツターフに求められる条件」という内容を箇条書きで語りますね(^_^;)
①激しい踏圧に耐え、プレー損傷からの回復が早いこと
②補修しやすく、播種(はしゅ:種まきの事です)や植え込みの際、ターフ(芝)の形成が速いこと
③茎葉(けいよう)がよく密集し、スポーツの際に必要なクッション性、感触を持ち備えていること
④一年中きれいな緑色を保ち、美観が良いこと、かつ選手にとっても快適なプレイができること
⑤雨天でも滞水・ぬかるむことがなく、プレイに支障を来たさない下部の排水構造を持ち、併せて芝草の生育に適した床土(とこつち)構造を有していることこのように整理できると思います。
マグロちゃん:
へ~、なるほどね。要約すると、スポーツターフに求められるのは、美感に優れ、傷んでも回復が早くて水捌けも良く、スポーツを行うのに最適なクオリティを維持する、という事なんだね。
ところで、芝草の生育に適した床土(とこつち)構造って何がいいのかね?
クメちゃん:
排水とか芝の生育を考えると砂構造が望ましいと思いますね。それと大切な事は土壌改良材とか肥料ですね。
マグロちゃん:
土壌改良剤ってもの凄く奥が深そうだね。これは別の機会に熱く語ってね(笑) 今回のテーマは「スポーツターフって何だろう!?」だから、まずは浅く広く知って欲しいからね。
スポーツターフに求められる条件って、だいたいイメージ出来たんじゃないかな。
ところで芝生って言うと、「芝生養生中につき・・・」ってよく見かけるよね。スポーツターフと親子ふれあい芝生広場って養生管理の観点では違うのかな?
クメちゃん:
親子ふれあい芝生広場・・・確かにスポーツターフとの違いが明確にイメージできる表現ですね(^_^;)
大切な視点というのは、利用率の向上です。芝生のグラウンドでは「芝生内養生中につき立入禁止」っていう看板が多くみられると思います。
スポーツターフはもともと激しいスポーツで使われる芝ですから、しっかりとした養生管理を行って「利用率を高める」という利用者のニーズに答えることが必要です。
マグロちゃん:
そのための養生管理、ってことだね。これも、もの凄ーーーく、奥が深そうだね。これは別の機会に熱く語ってね(笑) 今回のテーマは「スポーツターフって何だろう!?」だからね。って、くどーーーっ(笑)
じゃあ、そろそろスポーツターフについてまとめてみようか、熱く語って締めくくってね(笑)
クメちゃん:
はい(^_^;)
確かに養生管理にかかる手間暇から、天然芝は管理にお金もかかるし、それに利用率も制限されるから人工芝グラウンドがいいよなぁ、と言う意見も多く聞かれます。もちろん我々も数多くの人工芝グラウンドの設計・施工も手掛けているので、あとは種々の条件による選択だと思います。
ここでしっかりと伝えておきたい事は、「天然芝のグラウンドは体への負担が少なく、かつ熱環境の改善にもつながる」という事です。だから、利用者(プレーヤー)にとっては素晴らしい環境だという事です。
芝生が傷むからと言ってあまり使用させないのはスポーツターフではありません。これは観賞用の芝生と思われても仕方ありません。だからこそ、積極的に使用できるように、常に最適なクオリティを追求し続けることが不可欠だと思います。
(コウフ・フィールド株式会社の施工作品)
マグロちゃん:
スポーツターフと親子ふれあい芝生広場(笑)についての違い、と言うよりスポーツターフについて、何となく分かってもらえたんじゃないかな。そのためのポイントとなる土壌改良だとか養生管理の奥深さはあるんだろうけどね。
それと大切な要素である芝種。これについてもいろいろあるよね。スポーツターフに採用される芝種って何だろう・・・と。地域とか時期とかによって違うのだろうか・・・とかね。
今後は提案した事例をもとに、様々な角度から見たスポーツターフの情報も発信してみようか。クメちゃん、また原稿よろしくね(笑)
クメちゃん:
は、はい・・・(^_^;)

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