ペレニアルライグラス
ペレニアルライグラス
マグロちゃん:
今回は、スポーツターフに使われる芝種って何!?というテーマで、ペレニアルライグラスについての情報を発信していこうか。
以前ジョージアハイブリッドとかティフトンとかも紹介したけど、まぁ、このペレニアルライグラスは当社でも技術提案の際には良く使う芝だからね。でもさぁ~そもそも論だけど、「ペレニアル」って難しい単語だよね(苦笑)
クメちゃん:
ペレニアルという単語ですが、「永続的な」とか「多年生の」という意味を持っています。だから多年生植物、つまり二年以上枯死せずに生存する植物という理解でいいかと思います。
これに対して、一年のうちに種子から発芽・成長し、基本的に年を越すことなく枯死する植物は「一年生(単年生)植物」となります。ちなみに「二年生植物」というのもあります。
マグロちゃん:
へ~そうなんだ。ちょっとドヤ顔じゃない(笑)
じゃあ、冬季や夏季にも枯れることなく、複数年にわたって生育する植物、ってなるのかね??
クメちゃん:
決してドヤ顔ではありませんが・・・(^_^;)
大局的にはそうなりますが、多年生植物といっても、生育環境が厳しくなる気候条件下では、地上部が枯死して根だけで休眠するものと、地上部も枯死しないで一年を通して常緑のものがあります。
マグロちゃん:
多年生、一年生(単年生)、二年生、なるほどね。
それでは、多年生植物でもある「ペレニアルライグラス」についての説明を頼むね。この芝は、寒地型芝生の西洋芝で、スポーツターフにも良く用いられる芝だよね。
クメちゃん:
ハイ(^_^;)
実はこのペレニアルライグラス、人類が最も古くから栽培した牧草の一つとされているんです。
イネ科の多年生牧草で生育期間はあまり長くありませんが、再生力は非常に旺盛で、放牧草として利用した場合、馬などの家畜の嗜好性も良好で、なおかつ栄養価も高いんです。現実的に、北海道での放牧地でも利用されているんです。
そして、先ほど説明あったようにペレニアルライグラスは「多年生植物」という位置付けではありますが、関東以北を除いては、実はウインターオーバーシーデング用の芝として使用されることが多いので、一般的には「単年生」として使用されることが多くなっているんです。
マグロちゃん:
ウインターオーバーシーデング用の芝ということは、夏の暑さ、特に九州の夏の暑さなんて苦手な芝なんだろうね。
そう言えば、先日の福岡県の県南地区に誕生した新しいフィールド、ここでのウィンターオーバーシーディング(WOS)でもこの芝だったね。
見事な仕上がり状況、コンディションの良さが評価されてたよね。
クメちゃん:
ハイ(^_^;)
ペレニアルライグラスの葉色は鮮やかな濃緑色で、暖冬冷夏の冷涼温帯地方に適しています。従って、気候温和なヨーロッパなど広く利用されており、サッカー等の冬期スポーツ用芝生の重要な草種となっています。
でも、夏の暑さや干ばつには極端に弱いため、日本国内では主にウインターオーバーシードに使われることが多いですね。
マグロちゃん:
ホント、特に近年の九州の夏なんてもの凄く暑いよね・・・(^_^;)
だからこそ、暖地型芝生と寒地型芝生をうまく組み合わせて緑色の芝生を保つことだろうね。
あと何か補足説明ある!?
クメちゃん:
そうですよね。
あと、ペレニアルライグラスは播種してから7日ぐらいで発芽が始まり、10日~14日後には全面がうっすらと緑に覆われます。つまり、それだけ初期生育が早いのが最大の特徴です。
そして、スポーツターフに適しているのは、やはり踏圧や擦り切れ抵抗性が高いためです。
マグロちゃん:
そう言えばJリーグも開幕したけど、そのJリーグ基準は「常緑」ということもあったよね。
ますますWOSの重要性、そしてペレニアルライグラスの採用も多くなろうだろうね。

KOFU-FIELD STAFF

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