マクラウド・ピッチカバーシステム
公開日:
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最終更新日:2017/03/14
KOFUの技術・作品, マクラウド・ピッチカバーシステム
マクラウド・ピッチカバーシステム
「クメちゃん&享太郎の2015欧州視察」から、今回は新しいブログジャンルでもある「マクラウド・ピッチカバーシステム」を取り上げて説明します。
この「マクラウド・ピッチカバーシステム」は、欧州各地のフィールドではメジャーなシステムとなっているようです。
MacLeod、ちょっと発音が難しいですが、「マクラウド」でいいと思います。
このシステムはピッチにアンダーヒーティングが設置されていない施設に対して、芝生を雪や寒気から保護するのに最適なシステムとしてヨーロッパ各地で採用されています。
マクラウド・ピッチカバーシステム
システム構造なんですが、半透明の特殊シートカバーを採用し、そのカバーで保護された芝に日光が当たるようにしています。また、中央の温風を送りこむ部分は二重構造となっており、温風の他にバーナー燃焼で発生した二酸化炭素をカバー内に送り込むことで、光合成を促進する効果を得ているようです。
サッカーの聖地・ウェンブリースタジアム:ロンドン
また、システムを使用した状態で面積の7割ほどは稼働状態で芝生管理が可能となってます。
ピッチカバー内での作業風景
降雪対策にも有効です。
降雪予想があれば仮設置し、そして降雪後スムーズに除雪ができる、という事です。
降雪対策にも有効
その後、システムを稼働すれば、撤去後直ぐに試合が可能となります。
現在JリーグでJ1・J2・J3合わせると、約12チーム程度が降雪に見舞われる可能性があると思います。
今現在でも、3月及び12月は雪の影響がでる試合もありますので。
またJリーグも現在の「春~秋」制から、ヨーロッパ主要リーグと同じ「秋~春」制の導入で話しが進んでいますので、積雪地の環境整備などが課題になってくると思います。

KOFU-FIELD STAFF

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