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人工芝の選び方(その①)「人工芝の材質」という視点での比較です。

公開日: : 最終更新日:2015/12/06 KOFUの技術・作品, オススメ, 人工芝

人工芝フィールドの提案をする時に求められるのが人工芝選び。そもそも人工芝ってどんな種類があるのか、どんな基準で選ぶのか、という事なんですよね。

今回はそこにスポットを当ててみたいと思います。でもね、人工芝を選ぶ視点って実に様々なんです。

人工芝の材質、成形方法、断面形状、パイル長さ、密度、或いは基布、充填砂、更には舗装構成など。

ユーザーサイドの視点に立って考えると、利用目的や頻度、或いは予算(イニシャルコストやランニングコスト)もあります。

そもそも全く同じ条件下での提案なんてないので、ユーザーニーズを取り入れた総合的な観点で一番ベストな提案を行う形になるんですけどね。

人工芝の選び方

人工芝の選び方(その①)「人工芝の材質」という視点での比較

ポリプロピレン

プラスチック素材の中でも、もっとも加工しやすいといった特性があり、人工芝の原料としては最も歴史が古いのがポリプロピレンです。

このポリプロピレンは適度な耐久性を有しつつ、かつイニシャルコストも安いため、国内実績も一番豊富です。

吸水性がないため耐摩耗性に優れるので、屋外施設に適した製品でもあります。

しかし、近年導入が進んでいるポリエチレンと比較すると耐久性がやや劣るので、イニシャルコストだけではなくラニングコストを求められるとポリエチレンの方が優れる、という判断にもなります。

■材質評価(自社基準での比較判断です)
吸水性評価:◎ 耐久性評価:○ 耐候性評価:○ イニシャルコスト:◎

■主な製品(2015年7月時点)
・住友ゴム工業:オムニコートLT-20、オムニコーLT-20VP
・大塚ターフテック:スティングレー、スティングレーKT
・積水樹脂:サンドグラスT19、サンドグラスT19F
・ユニチカトレーディング:グリーンアイサンドP19、グリーンアイサンドPM2000

ポリエチレン

特殊製法によりヤーンの耐摩耗性や耐久性が従来のポリプロピレンに比べ格段に向上し、優れたプレー性が長期間キープされる素材、それがポリエチレンです。

特に近年、人工芝への加工が可能になった樹脂で、非常に滑らい素材で柔軟性に富みます。

イニシャルコストはやや高めですが、ランニングコスト含めた長期的なコストではコストダウンに繋がります。

また、製品によっては芝のロール幅が広い製品もあるので、施工後の継ぎ目(ジョイント)が少なくでき、耐久性の向上も図れます。

■材質評価(自社基準での比較判断です)
吸水性評価:◎ 耐久性評価:◎ 耐候性評価:◎ イニシャルコスト:○

■主な製品(2015年7月時点)
・住友ゴム工業:オムニコートXP-20、オムニコートXP-20VP、ハイブリットターフEX、ハイブリットターフET、ハイブリットターフER、ハイブリットターフXPJ/XXP、ハイブリッドターフExciting
・大塚ターフテック:スーパーターフ
・積水樹脂:サンドグラスT19E、ドリームターフ
・ユニチカトレーディング:グリーンアイサンドPE19、グリーンアイハイパーP、グリーンアイハイパーPM、グリーンアイハイパーPMT
・デッソ:Desso iDNA X

ナイロン

人工芝の原料としては歴史が古い素材です。特徴としては、手触り感がやわらかく、天然の人工芝に似た感触があります。

現在ではノンサンド人工芝(砂入り人工芝ではない)としての需要が多いです。

絶乾状態では摩耗しにくいので、屋内使用においては耐久力が高いと評価できますが、屋外での使用については、素材に吸水性があるために紫外線劣化を及ぼし強度低下が懸念されます。

■材質評価(自社基準での比較判断です)
吸水性評価:△ 耐久性評価:△(屋内では◎) 耐候性評価:△ イニシャルコスト:○

■主な製品(2015年7月時点)
・ユニチカトレーディング:グリーンアイ(レギュラーシリーズ)、グリーンアイサンドG2000、グリーンアイサンドGS2000、グリーンアイハイパーN、グリーンアイハイパーNA
・大塚ターフテック:マイターフ
・東レ・アムテックス:スパックターフ(レギュラーシリーズ)

ポリプロピレンとナイロンの混織

ナイロンとポリプロピレン(他の組み合わせもありますけど)の混織という材質も存在します。

これはナイロンヤーンの伸縮作用によって、砂層の固化を抑制する効果が得られます。

また、混繊なのでそれぞれの素材の特徴を生かしながら敷設当初のプレー性を長く保つことが出来ますが、2種の強度の異なる材料を使用する為、必ずしも均等的な摩耗減退とはなりません。

■材質評価(自社基準での比較判断です)
吸水性評価:○ 耐久性評価:○ 耐候性評価:○ イニシャルコスト:△

■主な製品(2015年7月時点)
・積水樹脂:サンドグラスT19N
・大塚ターフテック:スティングレー・マルチ
・ユニチカトレーディング:グリーンアイサンドGP2019(グリーンアイハイパーPNA:ポリエチレンとナイロンの混織)

今回は「人工芝の材質」という視点で捉えてみました。

これ以外でも、人工芝の成形方法、断面形状、パイル長さ、密度、或いは基布、充填砂、更には舗装構成や、ユーザーサイドの視点に立った利用目的や頻度、或いは予算(イニシャルコストやランニングコスト)も踏まえての人工芝の選定となります。

また別の機会で紹介しますね。

人工芝の選び方01

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マグロちゃん

マグロちゃん

加治木英隆。1964年4月、鹿児島県生まれ。鹿児島工業高校を卒業後、デンソーでのトヨタ生産方式、タナベ経営での経営コンサルタントを経験。1999年に株式譲渡でコウフ・フィールド株式会社のオーナー経営者となる。読書、映画鑑賞などが趣味。エクスマや才能心理学等を学ぶ。信条は「情熱と挑戦」、「ご縁に感謝」など。「つながり」を大切な価値観として、「良き関係性づくり」をテーマに取り組む毎日。日本ジョーキーボール協会の代表理事も務める。ニックネームはマグロちゃん。

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