ケンタッキーブルーグラス

公開日： 2014/03/20 : 最終更新日：2017/03/14 スポーツターフ, サッカー芝ブログ

ケンタッキーブルーグラス

マグロちゃん：
今回は「スポーツターフに使われる芝種シリーズ」でお届けしますね。今回取り上げるのは、「ケンタッキーブルーグラス」という西洋芝。
ケンタッキーというぐらいだから、アメリカのケンタッキー州なんだろうね。

クメちゃん：
はい(^_^;)
ケンタッキーブルーグラスは、アメリカのケンタッキー州を中心とした地域の放牧地の牧草として有名です。
特にアメリカの寒冷地ではもっともポピュラーな家庭の芝生です。

マグロちゃん：
へ～そうなんだ。
そもそも分類としては、芝草や牧草として使われるイネ科の多年草で寒地型芝草の西洋芝、でいいんだよね。
どんな特徴があるの？

クメちゃん：
はい、その分類ですね。
寒冷地の適応性が高いので、ヨーロッパなどの地域ではこの種類だけで年間を通して常緑を保ちます。
特徴としては、やや堅めで濃緑色の葉を持ち、芝生の美しさでは寒地型芝草の中でも１・２を争うと思います。

（ケンタッキーブルーグラス）

マグロちゃん：
確かに美しいね・・・。やや青みがかっているのかな？
それ以外の特徴は？

クメちゃん：
そうですね。
根茎が発達しており、地下茎で横に広がって芝地を形成するため損傷からも回復します。
しかし、裸地の回復力は若干劣る傾向にあります。

マグロちゃん：
損傷からの回復力があるという事は、すり切れ対抗性にも優れるんだよね。
だから、スポーツターフとして採用されることが多いのか・・・。

クメちゃん：
流石ですね(^_^;)
少し付け加えて解説すると、種はとても小さく、発芽するまでに２～３週間程度かかり、発芽後の生育も遅いため、秋まきの場合は播種が遅れると年内に芝生が完成しないこともあります。
でも、いったん芝生が出来上がると、耐病性、耐寒性が強いうえに、地下茎が発達しているために、はげた跡を埋める力が優れています。

マグロちゃん：
ほ～！素晴らしい解説(笑)
葉の成長の遅さが弱点なんだね。

クメちゃん：
はい(^_^;)
葉の成長はトールフェスク、ペレニアルライグラスの半分程度しかありません。
でも根の成長はバツグンですから・・・。
それと、肥料、水、陽光を多く必要とします。特に肥料が足りないと葉の色が変色することもありますので(^_^;)

そういった事を踏まえ、実は単体での使用ではなく、関東以北ではケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスクの三種混播で使用されてきました。

マグロちゃん：
ペレニアルライグラスは以前取り上げたよね。折角だから、トールフェスクについて少しだけ解説頼むね(笑)

クメちゃん：
はい(^_^;)
寒地型芝草の西洋芝の中で最も暑さに強く、耐踏性、耐陰性、低肥沃耐性など非常に強健な種類です。
しかし、葉幅が広くて粗い芝生なので、滑らかで緻密な芝生の形成が苦手なんですね。
だから、芝生の主役というより他の芝草との混植で利用されることが多いです。

マグロちゃん：
なるほどね。
だからケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスクの三種混播なんだね。

クメちゃん：
ちなみに、トールフェスクは佐賀県条例により佐賀県内には持ち込むことができなくなっていますが・・・

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