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陸上競技場走路「スーパーX」のご提案

公開日: : 最終更新日:2016/05/19 プレゼンテーション, KOFUの技術・作品, オススメ, 陸上競技場走路

トップアスリートのニーズに応える陸上競技場走路を考えている設計担当者の皆様へ。

世界陸上等で採用されているスーパーXをご提案します!

陸上競技場走路のサーフェスの中から、今回はモンド社のスーパーXのご提案をしますね。

世界で認められる圧倒的な実績

まぁいきなりだけど、分かりやすく実績から紹介すると、オリンピックでは・・

’92バルセロナオリンピック
’96 アトランタオリンピック
’00 シドニーオリンピック
’04 アテネオリンピック
’08 北京オリンピック
’12 ロンドンオリンピック

さらに、世界最高峰の陸上競技大会でもある世界陸上競技選手権大会(IAAF:国際陸上競技連盟主催)でも・・

’93 ドイツ・シュトゥットガルト
’95 スウェーデン・イェーテボリ
’97 ギリシャ・アテネ
’99 スペイン・セビリア
’01 カナダ・エドモントン
’03 フランス・サンドニ
’05 フィンランド・ヘルシンキ
(7大会連続)
’11 韓国・大邱
’13 ロシア・モスクワ
’15 中国・北京
’17 イギリス・ロンドン

まさに世界で認められたサーフェス、という評価ですね。

スーパーXの特徴

1.競技者の立場にたって作られた舗装材

やはり一番はアスリート目線で捉えた「競技性」と「安全性」だと思います。
合成ゴムシート系であり、そして表面のエンボス形状と裏面のハニカム形状によって、滑りにくさと反発弾性の良さを引き出しています。

反発弾性の良さは記録の出やすい走路という評価を得ており、滑らないゴム材質は小学生から成人・年配の方に対して転倒時の怪我も心配ない素材と評価されています。

スーパーX③

2.全世界的に豊富な実績をもった舗装材

冒頭に書いた通り、オリンピックだとか世界陸上の走路といえば「スーパーX」という流れです。

全大陸のあらゆる気候条件の地域で4,000箇所以上の競技場トラックへの実績を持ったグローバルスタンダードなサーフェスです。

ナショナルトレーニングセンター(東京都)

スーパーX ナショナルトレセン

ナショナルトレーニンセンターは、わが国におけるトップレベル競技者の国際競技力の総合的な向上を図るトレーニング施設として開所し、その主体的運用は公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が行っています。

3.安定した物性の舗装材

スーパーXは工場生産品(工場成型エンボス仕上げで型枠による均一な凹凸でシボ状の形状)となっているので、ウレタン系舗装材や複合弾性系舗装材の現場施工タイプと比べると物性が安定しています。

スーパーX①

スーパーX②

4.メンテナンスが簡単な舗装材

日常のメンテナンスは殆ど不要で、表面形状の規則正しいエンボス(凹凸) は凸面の方が多く、表面のゴミ汚れは降雨、雪解け水による水流だけで凹状の溝に沿って流されます。

補修工事も簡単で不良箇所のみの交換が可能となっています。撤去、下地処理さえすれば後は貼るだけで同厚み、同物性の材質で補修ができ、翌日からすぐに利用が可能です。

5.短い工期、経済的なコストの舗装材

「400m×8」コーストラックならば約1週間程度で施工が可能で、現場施工タイプの約4分の1から3分の1程度の工期で対応できます。

6.課題は耐久性

耐スパイク性はウレタン舗装材と比較すると若干劣るのが欠点です。

従って短距離、跳躍競技のスパイク使用頻度の多い箇所(スタート・踏切箇所など)では傷みが激しく、5年に一度程度の改修が平均的となっています。

いずれにしても、ウレタン系舗装材、複合弾性系舗装材、そして合成ゴムシート系舗装材の代表であるスーパーX、それぞれに特徴があるので、様々な条件を考慮して選択するのが不可欠です。

とりわけ、トップアスリートや競技者視点に立脚するならば、スーパーXは有効はサーフェスだと考えます。

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マグロちゃんこと加治木英隆

マグロちゃんこと加治木英隆

代表取締役社長コウフ・フィールド株式会社
「スポーツの魅力は世界共通!スポーツが日本を、そして世界を元気にする!」 1964年鹿児島生まれ。大手自動車部品メーカー、経営コンサルタント会社を経て、現在はスタジアム等のグラウンドの設計・施工・維持管理を手掛けるコウフ・フィールドのオーナー経営者。スポーツをこよなく愛し、新感覚のサッカー「ジョーキーボール」の国内普及にも奔走する。2021年7月から一年間限定でプロレス・エンターテインメント「FMWE」にも参画。プレイする楽しさ、観戦する楽しさ、そして多くの人たちに感動を与えるスポーツエンターテインメントを通じて、人と人との「繋がり」を実感してもらうことを人生ミッションとして掲げる。ニックネームはマグロちゃん。

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