改良バミューダグラス
「スポーツターフに使われる芝種シリーズ・・・ティフトンこと、改良バミューダグラス!」
マグロちゃん:
「スポーツターフに使われる芝種・・・ジョージアハイブリッド!」というテーマで以前情報発信したけど、これは改良バミューダグラスの中でも我々が良く提案する芝だったよね。
そもそも、この「改良バミューダグラス」というのが、良く耳にする「ティフトン」だよね。
今回は、この辺りを整理して発信しようか。
そう言えば、ゴルフ場なんかでもコウライだとかティフトンだとか耳にするよね。
あっ、でも私は腰痛でゴルフはドクターストップにより、ここ数年は断念しているけどね・・・(苦笑)
「コウライシバ」は日本芝、ティフトンと言うか「バミューダグラス」は西洋芝、寒地型・暖地型という型で分けると両方とも暖地型となるんだよね。
クメちゃん:
そうですね、ティフトンってスポーツターフでは一番ポピュラーな芝だと思います。
前回お伝えしたジョージアハイブリッドとも若干重複する部分もあるかと思いますが・・・、出来るだけ違う観点も取り入れながらお伝えしたいと思います。
マグロちゃん:
「シバ」は日本芝、「グラス」は西洋芝、なんてね(笑)
クメちゃん:
あっ、そうですね(^_^;)
濃緑色をしたイネ科の芝です。
夏の生育が素晴らしく、かつ擦切れに強い特徴を持っているのが、バミューダグラスです。
踏圧・擦切れからの回復力が強いからこそ、スポーツターフではお馴染みとなっています。
(ティフトン419:2014年1月当社施工現場にて撮影)
マグロちゃん:
そのバミューダグラスの改良種が改良バミューダグラス、つまりティフトンなんだよね。
では今回の本題、ティフトンの特徴を説明してね、クメちゃん宜しく(笑)
クメちゃん:
はい(^_^;)
ティフトン芝はバミューダグラスとアフリカンバミューダグラスの交雑種で、一般のバミューダグラスよりも葉が繊細で美しい芝生となります。コウライシバと比べても、よりきめの細かい柔らかな葉をしているのが特徴です。
だから芝生全体がフワフワ感じることも多いかと思います。
それと、先ほどもあったように、ティフトン芝は繁殖力が旺盛で真夏の生育が素晴らしく、そして擦切れに強く、損傷を受けた後の回復が早いのでスポーツターフとして理想的な性質を持っている芝だと言えます。
ただし繁殖力が旺盛な分、頻繁な刈込等が必要になり管理に手間がかかり費用も比例して上がることも考えておくべきでしょうね。
マグロちゃん:
美しい、強い、でもその分管理手間がいりますよ、という事だね。
それ以外の特徴って何かあるの?
クメちゃん:
そうですね・・・適用としては、北関東以南が主な範囲と考えられます。
それと回復力の強さがあるという特徴を利用して、ウインターオーバーシードのベースとしても広く使われています。
ただし、冠水抵抗性はそれほど強くなく、耐陰性もそれほど強くないですね。
マグロちゃん:
冠水抵抗性とは無酸素耐性、つまり水につかってしまったり、排水が悪い場所でも生育することが出来るのか、という視点だったよね。
それと耐陰性とは、要は日陰でも育つのか?と言う視点だよね。
その辺はスポーツフィールドを設計する段階で、立地条件だとか施設配置などを検証しておくポイントだよね。
そうそう、ティフトンにもいくつか種類あるよね、そのあたりで締めくくろうか。
クメちゃん:
はい(^_^;)
ティフトンの中でも、ティフトン419・ティフトン328・ティフウェイⅡが有名で、サッカー場・陸上競技場のインフィールド・球技場・多目的広場などで幅広く使われています。
■ティフトン419
端折って言うと・・・ポピュラーなティフトン芝です。
■ティフトン328
端折って言うと・・・ティフトン419の改良品種で、葉が短く、成長力・回復力に優れます。
■ティフウェイⅡ
端折って言うと・・・ティフトン419より葉の密度が高く、雑草侵入抵抗性に優れます。
マグロちゃん:
3回も端折ったね・・・(笑)
それと、忘れてならないのが「ジョージアハイブリッド」だね(笑)
ティフトン419の純系種であるジョージアハイブリット、イチオシだよね。
クメちゃん:
あっ、そうでしたね・・・(^_^;)
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