シンガポール・ナショナルスタジアム(シンガポール)
シンガポール・ナショナルスタジアム(シンガポール)
マグロちゃん:
今回は、今年6月に完成したシンガポール・スポーツ・ハブ「シンガポールのナショナルスタジアム」について発信していくからね。
それに、このスタジアム・・・SAMURAI BLUE(日本代表)国際親善試合として、10月14日(火)にブラジル代表と対戦する会場だからね。
クメちゃん:
はい、そうですね(^_^;)
それに我々も建設中に視察に行っているので、思い入れが強いスタジアムの一つですよね。
マグロちゃん:
シンガポール政府が進める都市開発の目玉プロジェクトでもあったので、注目度はかかり高いよね。
それに、計画・設計段階では様々な課題もあったようで、まさに難条件と対峙したスタジアムだよね。だからこそ、ある意味では世界一のスタジアムなんだと評価できるよね。
とりあえず、複合施設ということだけど、その概要はどうなっているんだっけ?
クメちゃん:
はい。総事業費が1,000億円を超えるという、まさに巨大プロジェクトだと思います。
カラン地区のマリーナ・ベイに続くカラン川河口に接する場所で、敷地面積35ヘクタールを有し、複数の施設で構成されています。
■ナショナル・スタジアム
ここは中心となる55,000人収容できる国立競技場です。屋根は可動式で冷房設備も備えています。
■OCBCアクアティック・センター
3,000人収容できる(最大6,000人まで収容・拡張可能)プールです。
■OCBC多目的室内アリーナ
3,000人収容できるレイアウト自由自在な多目的アリーナです。
■屋内スタジアム
12,000人収容できるスタジアムです。
(建設工事中)写真撮影者:マグロちゃん
※以下、全ての写真はマグロちゃん撮影だからね(笑)
マグロちゃん:
この他にも、商業施設や数多くの店舗もあるよね。
でもやはり、注目すべきはスポーツ・ハブの中心となるナショナル・スタジアムだよね。サッカーとラグビー、クリケット、陸上競技のいずれの大会も開催できるように計画された世界で唯一の施設である、という触れ込みだからね。もちろん、単に開催できるんじゃなくて、競技に応じて無駄なスペースをなくする、そして観客席を確保する、そういう施設構造への取り組みだよね。
つまり移動式観覧席。競技によって最前列の位置が変わるということ。
そして、一番の驚き、圧巻なのが世界最大直系の開閉式ドーム、しかも無柱です。「全てが前例のないチャレンジだった・・・」とは設計担当者のコメント。
もうね、圧巻の一言だよね(笑)
それと全体を見渡した時に、観客席の「赤と白のシンガポール・カラー」が目立つよね。
それにしてもホント凄いスタジアムだよね、クメちゃん。
クメちゃん:
はい、そうですね(^_^;)
それと、スポーツターフというフィールドからの視点で捉えると、かなり技術的な課題にも向き合って取り組まれたんだと思います。
サッカーやラグビーの公式フィールドとして要求されるのはスポーツターフ、つまり天然芝ですから、この芝を育成するためには、やはり直射日光は不可欠な要素ですから。
だから極端な話し、こういったドームは天敵ですよね。日差しが時間帯によって目まぐるしく変わりすぎます。それに風通しも悪いですし・・・。
キーパーはそれらの課題に果敢に挑んでいるようで、ある意味世界で一番苦労しているフィールドになるのかも知れませんね(^_^;)
マグロちゃん:
そうだよね。キーパーも確かに嘆いていたもんね(苦笑)
可動式屋根の採用を前提とした構造設計、日照不足を補うシステムづくり、ホント課題だよね。そして何よりハイブリット芝、試行錯誤の部分もあるよね。
ハイブリッド芝については長くなるので、またの機会で詳しく取り上げようね(笑)
それと、コンセプトとしては「快適性」と「省エネ性」という相反する課題にも取り組み、屋根材の選定、冷房設備の設置、太陽光発電パネルの設置、まさに「人に優しく、環境にも優しい」スタジアムとなっているようだね。
このスタジアムに立つと、スポーツ施設の持つ役割だとか可能性を改めて考えるよね。
それは都市空間づくりへの調和性、それを通じた街としての快適性、そして健康増進だよね。そんな事を通じて、シンガポールという国の価値向上にも繋がっているんだと思うよね。あぁ、羨ましいな~(笑)
マグロちゃん:
我々も価値ある提案活動に邁進しなきゃ、だね。クメちゃん。
クメちゃん:
はい、そうですね(^_^;)
責任と自覚、そしてプロとしての視点を持って、今後さらに価値ある提案していきます。このシンガポールのナショナルスタジアムは最先端の事例となると思います。

マグロちゃんこと加治木英隆

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