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新琴似スポーツ広場は単に「新しくできたスポーツ施設」ではありません。

公開日: : 最終更新日:2026/09/08 コウフ・フィールド, スポーツの力

今朝はこんな一枚から。

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冒頭の写真は新琴似スポーツ広場での少年ラグビー観戦からの一枚です。

では今回のお話しです。

新琴似スポーツ広場は単に「新しくできたスポーツ施設」ではありません。

施設を管理するのではない。約60年の歴史と地域の想いを受け継ぎ、これからの歴史をつくる。それが私たち指定管理者の仕事である。

新琴似スポーツ広場の歴史を知る
―私たちは「完成した施設」を預かったのではなく、「長年の想い」を引き継いだ―

2026年8月29日、新琴似スポーツ広場がオープンしました。

天然芝の多目的広場、18ホールのパークゴルフ場、ランニングコース。今だけを見れば、新しく完成した札幌市のスポーツ施設です。

しかし、その歴史を遡ってみると、この場所が現在の姿になるまでには、実に長い時間と、多くの人たちの想いが積み重なっていたことが分かります。

私たちコウフ・フィールドは指定管理者として、この施設を「管理する」だけではなく、その歴史まで引き継いだのだと思います。

始まりは、スポーツとは全く違う場所だった

この土地は、1962年から1967年にかけて、ごみの埋立地として利用されていました。そう、現在子どもたちや地域の皆さんがスポーツを楽しむ場所が、かつてはごみの埋立地だったのです。

新琴似スポーツ広場の物語は、そこから始まっています。

そして2003年、札幌市がこの土地を運動広場用地として取得します。

しかし、土地を取得したからといって、すぐにスポーツ施設になったわけではありません。そこから実際のオープンまでは、さらに23年もの歳月を要することになります。

地域から繰り返し届けられた「スポーツの場所を」という声

2006年から2008年にかけて、地域からパークゴルフ場整備を求める声が上がります。さらに、2013年にはスポーツ団体からラグビー場整備の要望が出されました。

そして、2015年度には地域から改めてパークゴルフ場整備の要望が提出され、同年、「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015」の計画事業として位置付けられました。

つまり、この施設は行政だけの発想から生まれたものではありません。

「この地域にスポーツのできる場所がほしい」

そんな地域住民やスポーツ関係者の声が、何年にもわたって積み重なり、行政を動かし、ようやく具体的な事業へとつながっていった施設なのです。

計画は順調には進まなかった

2017年度、基本設計が行われます。

ところが、ここで大きな課題が判明します。それが軟弱地盤などの問題です。

かつてごみの埋立地として利用されていた土地だからこそ、安全性について慎重な検討が必要でした。

2018年度には専門家委員会が設置され、2019年度には試験的な盛土を実施。

地盤がどの程度沈下するのか?
地下水にどのような変化が生じるのか?

時間をかけて観測と検証が続けられました。

そして2020年度、専門家委員会において、その観測結果を基に広場整備に問題がないことが確認されます。

「早く造る」ことよりも、「安全に使い続けられる施設を造る」ということだったのです。

構想から、ようやく現実へ

安全性が確認された後も、すぐに完成したわけではありません。

2022年度に実施設計と説明会。2023年度にようやく工事着工。2024年度には工事中の現地を専門家委員会が確認。

2025年度に施設名称が正式に「新琴似スポーツ広場」と決定し、工事が完了しました。

そして2026年8月29日。

長い年月を経て、ようやく市民が利用できるスポーツ施設としてオープンの日を迎えました。

約60年の時間を一本につなげてみる

この場所の歴史を時系列に並べると、その重みがよく分かります。

1962~1967年:ごみ埋立地として利用
2003年:札幌市が運動広場用地として取得
2006~2008年:地域からパークゴルフ場整備の要望
2013年:スポーツ団体からラグビー場整備の要望
2015年:地域から再びパークゴルフ場整備の要望、市の計画事業として位置付け
2017年:基本設計、しかし軟弱地盤等の課題が判明
2018~2020年:専門家による検討、試験盛土、地盤沈下・地下水等を継続観測、安全性を確認
2022年:実施設計・説明会開催
2023年:工事着工
2024年:専門家委員会による現地確認
2025年:「新琴似スポーツ広場」に名称決定、工事完了
2026年:指定管理者を市議会にて指定
2026年8月29日:新琴似スポーツ広場 オープン

こうして見ると、2026年8月29日は単なる「開業日」ではありません。

長い時間をかけて積み重ねられてきた構想、地域の要望、行政の判断、専門家による検証、設計者・施工者の仕事。

それらすべてがつながった一つの到達点なのです。

指定管理者として、この歴史を知る意味

私たちコウフ・フィールドは、完成した施設を札幌市から預かった指定管理者です。

しかし、この歴史を知ると、「施設を預かった」という表現だけでは少し違うように感じます。

私たちが引き継いだものは、建物や天然芝、パークゴルフ場、ジョギングコース、駐車場だけではありません。

約20年にわたって実現を願ってきた地域の人たちの想い。

スポーツ環境の整備を求め続けてきた競技団体の想い。

安全性を確認するために時間をかけて調査・検証してきた専門家の責任。

そして、事業を前へ進めてきた札幌市や工事関係者の努力。

指定管理者とは、それらの「最後のバトン」を受け取る存在でもあるのではないでしょうか。

「管理」から「育てる」へ

指定管理という言葉だけを見ると、施設を開ける。予約を受け付ける。天然芝を管理する。パークゴルフ場を管理する。清掃する。安全管理をする・・こうした日常業務が中心に見えます。

もちろん、それらは非常に重要です。

しかし、この施設の歴史を知った私たちは、もう一歩先を考えなければならないと思います。

この場所を、地域にとってどんな場所に育てていくのか?

子どもたちが初めてスポーツに出会う場所になるかもしれない。

高齢者の皆さんがパークゴルフを通じて仲間と出会い、健康を維持する場所になるかもしれない。

ラグビーやサッカーに打ち込む選手にとって、忘れられない試合を経験する場所になるかもしれない。

ランニングを日課とする人にとって、毎日の生活の一部になるかもしれない。

そして何十年後かには、「新琴似にこの施設があって良かった」と地域の皆さんに言っていただける場所になっているかもしれません。

そこまでつくって初めて、指定管理者としての仕事を果たしたと言えるのだと思います。

かつての埋立地を、地域の財産へ

新琴似スポーツ広場には、非常に象徴的な物語があります。

「ごみの埋立地だった場所が、人々が集まり、健康になり、スポーツを楽しみ、笑顔が生まれる場所へ変わった」

これは単なる土地利用の転換ではありません。「まちづくり」そのものです。

だからこそ、私たちがこの施設を管理する意味も大きい。

芝生一枚を良い状態に保つこと。利用者に気持ちよく挨拶すること。安全を確認すること。施設をきれいにすること。地域の声を聞くこと。イベントを企画すること・・一つひとつは小さな仕事かもしれません。

しかし、その積み重ねが、この施設の「次の歴史」になります。

2026年8月29日はゴールではなく、新しい歴史のスタート

行政にとっては、長年進めてきた整備事業が完成した日かもしれません。

しかし、指定管理者である私たちにとっては違います。

2026年8月29日は、私たちの仕事が始まった日です。

これまで約60年間にわたってこの土地に刻まれてきた歴史。

その最後のページに、私たちコウフ・フィールドの名前が加わりました。

これから5年、10年、そしてその先へ。

新琴似スポーツ広場が地域から愛され、スポーツを通じて人と人がつながる場所になっていくかどうか。

その一端を、私たちが担っています。

だからこそ、この施設で働く社員一人ひとりに知ってほしい。

私たちは、単に施設を管理しているのではない。

長年、この場所の完成を待ち続けた人たちの想いを引き継ぎ、新琴似スポーツ広場の「これからの歴史」をつくっている。

その誇りと責任を持って、新琴似スポーツ広場を地域の大切な財産へと育てていきたいと思います。

今日のブログからの教訓

施設を管理するのではない。約60年の歴史と地域の想いを受け継ぎ、これからの歴史をつくる。それが私たち指定管理者の仕事である。
(マグロちゃん語録)

今朝はそんなメッセージをお届けしました。

おまけの写真は新琴似スポーツ広場 オープニングセレモニーからの一枚。

ではでは。

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by Hidetaka Kajiki

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マグロちゃん

代表取締役・CEOコウフ・フィールド株式会社
「スポーツの魅力は世界共通!スポーツが日本を、そして世界を元気にする!」 1964年鹿児島生まれ。大手自動車部品メーカー、経営コンサルタント会社を経て、現在はスタジアム等のグラウンドの設計・施工・維持管理を手掛けるコウフ・フィールドのオーナー経営者。スポーツをこよなく愛し、新感覚のサッカー「ジョーキーボール」の国内普及にも奔走する。2021年7月から一年間限定でプロレス・エンターテインメント「FMWE」の代表取締役も務める。プレイする楽しさ、観戦する楽しさ、そして多くの人たちに感動を与えるスポーツエンターテインメントを通じて、人と人との「繋がり」を実感してもらうことを人生ミッションとして掲げる。ニックネームはマグロちゃん。

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