グローライト・大型送風機が国立競技場の天然芝の育成を支援しています。
グローライトとは、スタジアムやスポーツ施設において、悪天候による日照不足や屋根による日陰等によって生じる天然芝の生育不足を改善するため、人工的に光を作り出し、悪条件でも芝生を健全に育成できるようにする照明システムのことです。
国立競技場において特に冬期における芝生面での日照不足、またイベントを開催した際に芝生の傷みやすい環境への配慮より、このグローライトシステムが導入されています。
「写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター」
グローライト概要
グローライト(SGL LU440)×12台・全量電動駆動装置付き
相互接続ユニット× 4台、ケーブル50m×16巻、30m×21巻
・業界トップクラスの光量均一性誇り、ピッチ品質をより均一に保つことができます。
・最小回転半径も小さく、機動性も非常に高いです。
・高度な工学設計と高品質アルミニウムにより製造されているため、この大きさでも簡単に移動が可能です。
(同モデルのグローライト写真)
さらに、芝生面においては大型送風機により3~5m/sの風速を常時安定してつくることができ、かつ新鮮外気の導入により芝生面の湿分を常時排気することができるよう、大型送風機(6台)が導入されています。
大型送風機概要
大型送風機(SGL TF50)×6台
ケーブル70m×3巻、30m×4巻
・強力なファンにより50m先まで3m/s程度の風を届け、ピッチ上の空気の流れ・循環を改善します。
・ミスト機能を使用すると気化熱の効果により、より強い冷却を可能にします。
(同モデルの大型送風機写真)
グローライトと大型送風機。この新しい技術がわが国のスタジアム・スポーツフィールドの維持管理技術の向上に寄与します。