建設業が本気で変わる分岐点、新しいルールの施行。

公開日： 2025/12/19 : 最終更新日：2025/12/19 価値判断基準

今朝はこんな一枚から。

鉄道駅構内にて

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冒頭の写真は中国出張からの一枚です。もの凄く広い駅構内は中国ならではでしたね。

では今回のお話しです。

建設業が本気で変わる分岐点、新しいルールの施行。

ルール遵守はゴールではなく、建設業が成長するためのスタートライン。

建設業界はいま、大きな節目を迎えています。長年当たり前とされてきた無理な工程、無理な価格、無理な働き方に、明確に「待った」をかける新たなルールが本格的に動き出しました。

今月12日から完全施行となっているポイントは次の通り。

その①：労務費や資材費を著しく低い金額で見積りとして提示すること、またそのような見積りに基づいて請負契約を締結することを禁止。

その②：発注者側の禁止行為とされてきた「原価割れ契約（実質的な赤字契約）」の禁止が、受注者側にも適用されるよう拡大。

その③：「著しく短い工期」での請負契約の締結禁止についても、受注者側にまで適用範囲が拡大。（無理な工期を前提にした契約に受注者が応じることも規制対象）

その④：見積り・契約時に、労務費・資材費の内訳や、価格変更の方法（契約変更条項など）を明記することが義務化。

その⑤：不当な契約条件（著しく低い金額、過度な工期短縮、不適切な見積りなど）が確認された場合に、国土交通大臣等が「勧告」し、それでも改善されなければ「公表」できる。

このルールは、単なる規制強化ではなく、業界全体が健全に進化するための強いメッセージだと私は受け止めています。

これまで現場では極端に安い見積りや短すぎる工期、そのしわ寄せは現場で汗を流す人たちに集中していたのが現実です。

今回の制度改正は、そうした悪循環を断ち切り、適正な価格と工期を前提に、正々堂々と仕事ができる環境をつくることを目的としています。

特に重要なのは、「無理だと分かっていて応じる」こと自体が許されなくなった点です。

そう、発注する側だけでなく、受ける側にも責任が求められる時代になったということです。

価格の内訳を明確にし、変動リスクを共有し、必要な協議を重ねる。当たり前のようで、これまで徹底されてこなかった姿勢が、いよいよ業界標準になります。

建設業を営む立場として、ルールを守ることは当然です。

しかし、それで終わりではありません。

今回の変化を「守り」ではなく「飛躍」のチャンスと捉え、働く人の誇りを守り、次世代に選ばれる業界へ進化していく。その覚悟が、いま問われていると感じています。

厳しくなるのではなく、正しくなる。

はい、私はそう思っています。そして、それが建設業の未来を明るくすると信じています。

今日のブログからの教訓
ルール遵守はゴールではなく、建設業が成長するためのスタートライン。
（マグロちゃん語録）

今朝はそんなメッセージをお届けしました。

おまけの写真は地元でのランチ紹介。柳川と言えばうなぎですが、その中でも人気トップクラスにあるのが本吉屋さんですね。この日はアジアからの観光客も多かったですよ。

ではでは。

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by Hidetaka Kajiki

（ニックネーム：マグロちゃん）

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マグロちゃん

代表取締役・CEO ：コウフ・フィールド株式会社

「スポーツの魅力は世界共通！スポーツが日本を、そして世界を元気にする！」1964年鹿児島生まれ。大手自動車部品メーカー、経営コンサルタント会社を経て、現在はスタジアム等のグラウンドの設計・施工・維持管理を手掛けるコウフ・フィールドのオーナー経営者。スポーツをこよなく愛し、新感覚のサッカー「ジョーキーボール」の国内普及にも奔走する。2021年7月から一年間限定でプロレス・エンターテインメント「FMWE」の代表取締役も務める。プレイする楽しさ、観戦する楽しさ、そして多くの人たちに感動を与えるスポーツエンターテインメントを通じて、人と人との「繋がり」を実感してもらうことを人生ミッションとして掲げる。ニックネームはマグロちゃん。