日本代表の岡崎選手が所属するレスター・シティが巻き起こす奇跡!
ガッツ・井山がお届けするヨーロッパサッカーの魅力発信シリーズ!
はい、というわけで今回のスタッフブログを担当させて頂きますのは、ガッツこと井山です。
恐れ多くもヨーロッパサッカー特集で大好評(あっ、自分で言ってますけど(笑))を頂き、マグロちゃんこと弊社・加治木社長の許可を得て、今回もその魅力を発信をさせて頂くことになりました。
実は前回の発信以降に「ヨーロッパサッカーにおける日本人の活躍が知りたいなぁ~!」という貴重なお声も頂いたので、今回はイングランドプレミアリーグ、レスターシティについてご紹介いたしますね。
日本代表の岡崎選手が所属するレスター・シティが巻き起こす奇跡!
今、サッカー・リーグとして、その強さにおいても、またビジネスの規模でも世界最高峰のイングランド・プレミアリーグで、異変が起こっています。
その異変、まさに特大級のサプライズをもたらしているのが、日本代表の岡崎選手が所属する「レスター・シティ」です。
現在2位と7ポイント差で首位を守るレスター・シティで、もう優勝は目前です。
2シーズン前までは2部のリーグだったこのチームは、昨シーズンは残留争いに巻き込まれ、今季の開幕前にも英紙「ガーディアン」が行った順位予想では「19位(=降格)」と下位評価されていただけに、ここまでの成績は「驚き」を通り越して「奇跡」とさえ言われています。
この順位の持つ「奇跡」を別の視点で説明させて頂きますと・・
まず、このレスター・シティが優勝することが、実はどれ程すごいことなのかをクラブの資金力で説明します。
資金力で最初に取り上げるのはシーズン開始前の移籍金です。
レスター・シティの移籍金は総額が日本円にしてわずか約90億円で、マンチェスター・シティの約700億円の約8分の1、約420億円のアーセナルの約5分の1しかないないのです。
次にクラブの選手人件費(年俸等)です。
昨年末時点での選手人件費は1位のマンチェスター・ユナイデッド、2位のマンチェスター・シティはいずれも170億円を超えているのに対して、レスター・シティはプレミアリーグで下から数えて3番目の約44億です。
(出典:電子マガジンThe World)
資金力が成績に直結する傾向が強いヨーロッパサッカーにおいて、その差は圧倒的で、ここ20年間の優勝チームはこの資金力上位の4チーム(マンチェスター・ユナイデット、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル)だけなんです。
だからこそ、レスターの躍進は「奇跡」と呼ばれているんです。
「奇跡」を生み出す理由とは・・!?
なぜこんな「奇跡」が起こっているのか・・。
それはチームの選手全員の「頑張り」以外にはありません。
こちらもデータで説明いたします。
サッカーでは相手選手からボールを奪う為に滑り込むことをタックルと呼び、相手のパスを途中でカットし奪うことをインターセプトと呼びます。
レスターはそのタックル数、インターセプト数が資金力とは反対にリーグでトップクラスなのです。
これが「頑張るチーム」をデータで裏付けています。
(出典:電子マガジンThe World)
さらにこの「奇跡」の要因を挙げるとすれば、今シーズンから指揮を執るラニエリ監督の手腕も外せません。
そのラニエリ監督について、レスター・シティのゴールキーパーのカスパー・シュマイケルが的確な分析をしておりました。
「ラニエリ監督がチームを変えなかったことが、現在の素晴らしい結果につながっているんだ。僕らは、昨季プレミアリーグのラスト10試合で、6つか7つ勝っていた。いい結果が続き、勢いがあったんだ。ラニエリ監督は部分的に今までと違うアイディアを導入したけど、何よりも大きかったのは、すべてを変えようとはしなかったことだ。それこそが称賛に値することだと思う。順調に進んでいたと判断して、そのまま続けさせてくれたんだ。コーチングスタッフも変えなかった。これは重要なことだし、本当に素晴らしいよ。多くの監督は、自分のスタッフを連れてきて、すべてを自分のやり方に変えてしまおうとするものだからね」
(カスパー・シュマイケル)
昨シーズン最下位だったレスターは、最後の10試合を7勝1分2敗と信じられない変身を遂げ、残留を果たしています。
このチームをそのまま大きく変えなかったラニエリ監督の「洞察力」がこの結果につながっているのです。
それだけではありません。ラニエリ監督はなによりチームの雰囲気を大切にします。
彼らがいかに団結しているか、レスター・シティの所属する日本代表の岡崎選手も次のように話しています。
「すごくチームの雰囲気が良い。ラニエリ監督の特徴なのか、もともといるイングランド人コーチが良いのか。ピリピリしていない。でも、練習になると真面目にやる。ドイツみたいに『練習を徹底的にやって規律も厳しく』というのがあまりない。プレミアの選手は、いろいろクラブを回ってきた選手が多いじゃないですか。レスターにもいろいろなチームを渡り歩いてきた選手が多い。経験を積んで、中には苦労してきた人もいる。だから、みんなやるべきことがちゃんと分かっているし、努力もしている。すごく雰囲気が良いです」
(岡崎慎司)
エースのバーディーは8部リーグのセミプロ出身で、マレズとカンテはフランス2部リーグで技を磨き、マンチェスター・ユナイテッドのユース出身のドリンクウォーターは、下部リーグへのレンタルを繰り返した後、レスター・シティに放出されました。
それぞれ苦労を重ねてきた分、団結して戦うことの価値を誰よりも深く知っています。
雑草軍団であるゆえ、プレミアリーグで一泡吹かせたい気持ちも強いのでしょう。
そう思うと、彼らの長所が「頑張り」にあることも素直に頷けます。
レスター・シティのホームグラウンド
キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)
「降格候補」から「優勝候補」に這い上がってきたレスター・シティ。
もちろん、タイトルに手が届かなくても失う物など何もないでしょう。
だけど、栄冠を掴むことができれば、燦々と光り輝くイングランドサッカー史に、その名を刻むことになります。
レスター・シティの活躍に今後も目が離せません!
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