校庭緑化 <INDEX>
1.はじめに
2.校庭緑化のもたらす効果
3.計画の進め方
4.目標レベルの設定
5.施工範囲の検討
6.施工計画
7.芝種と選定
8.施工
9.芝生管理
10.さいごに
6.施工計画
■計画前における土壌分析
まず、計画する前に現土壌が芝生植生が可能かどうか調べる必要があると考えます。
クレイグラウンドにおいて塩化カルシウム散布、改良材等で芝生が生育できうる環境ではないことが多く、その場合、土壌の入れ替え等を検討しなければならないからです。
従って、植生する前に生育環境がどうか、また、植生後の管理において徐々に適正な土壌に変えていけるかを検討・計画する必要があるため、土壌分析を行う必要があります。
■土壌改良材、基肥の選定
@基肥、地力の向上、土壌の活性→土壌改良材(ストレスマスターSR)
一般的に砂は肥料成分・保水力・保肥力・芝生が肥料分を吸収するために、必要な微生物がほとんど含まれていないため、その向上を図るためにこれらのものを含む改良材を砂に混ぜ込み、床砂の地力を増大させる必要があります。

土壌団粒構造の改善を促し、土壌のバランスを保ち芝生育成に最適な状態にします。また、土壌の固結を防止する効果もあります。

保肥力の増進について、この商品は高い陽イオン交換能力を持ち、植物に必要な養分元素を吸着保持して肥料効率の良い床砂を作ることが出来ます。

有機物及び腐食酸(フミン酸)含有率が高く、団粒構造を発展させる為、土壌生産力(地力増進)向上にも効果があります。
A保肥力の増大、保水性、通気性の確保→高吸収性樹脂工壌改良材(テラコッテム)
一般的に砂は、保肥力を示す塩基置換容量(CEC)が低く、施した肥料成分を保持する能力が低いものです。そのため、CECの高い改良材を砂に混合し、床砂のCECを増大させます。CECが高くなることで、肥料成分の流亡を防ぎ肥効が長く続きます。

商品を選定する際には、改良材の粉化による砂の目詰まり(透水性の低下)を軽減するために、破壊強度(硬度)の強いものを選定し、高吸収性樹脂の改良材を使用し、保肥力・保水性の向上を図る事ができます。

その他の特徴として、水分を吸収し、保水性を保つとともに管理上、散水の軽減を図ることが出来ます。また、成長促進剤と肥料を有しており健全な芝生育成もできます。この改良材は水分だけでなく土壌中に溶出した肥料分も吸収し、保肥力の増大が得られると同時に、溶岩の粒子が入っているので通気性も向上します。
B保水性、透水性、通気性→無機質土壌改良剤(ゼオセラミック)
一般的に砂は保水性が低いため、保水性を高めるために多孔質の改良材を混合します。
また、有機系資材(元肥)やゼオライトを使用することで、砂単体と比べ改良土壌の透水性は低下するため、透水性向上のために硬質の無機系資材は不可欠であります。

更に、多孔質セラミックは空気を取り込み通気性を保ちます。商品選定の際は、破壊強度の強いもの、粒度が均一なものを選定します。
C基肥→暖効性特殊コーティング肥料(ゾイファースターター)
有機質資材(元肥)を入れ、肥料成分、保肥力を砂単体より向上させても、有機質資材だけでは肥料成分(特にリン酸)を保つ保肥力は足りないので、別に暖効性の肥料を入れ肥料成分の向上を更に図ります。

暖効性肥料にすることで、根に少しずつ吸収させることにより肥料成分の流亡を防ぎ、肥効が長く続きます。商品を選定する際には、粒度の均一な細粒のものを選定します。

ベースとなる砂には、地力の欠如、保水力、保肥力、透水性、通気性が含まれないので校庭緑化に適する床土にする必要があります。
■排水設備(暗渠)の検討
床土の排水不良の原因は様々ですが、排水不良は芝生の生育を阻害します。
暗渠工事にも様々な工法がありますが、残土量・工期・芝地など、芝生をできる限り痛めないこと等を考慮して工法を決定するべきでしょう。
■散水設備の検討
○無駄の無い散水方法の確立(雨水・散水重力水のリサイクル他)
芝草の種類によって散水の要求度が異なります。
一般に寒地型芝草は、暖地型芝草に比べて高温や乾燥に対する抵抗性が弱いものです。しかしながら九州地区では寒地型では地域的に厳しいので、暖地型を中心に散水設備の検討するので良いと考えます。

暖地型といえど高温時には適度の散水が必要ですから、スプリンクラーの設置が望ましいでしょうが、最低限ホースで散水出来るようにしておく必要があります。
■床土構成の検討
校庭緑化は多く生徒が集中的に使用するため、地盤が固結していきます。

地盤が固結していると芝生の根が深く入らず、必要な養分・水分を吸収できません。
根がしっかり入っている芝生は、生育向上と回復力が優れるので砂構造が最適です。土壌が固結していると、下も固く上は人が歩くため踏圧が掛かり芝生がすり切れスピードが増し、衰退していきます。そこで、土壌中に立体的にジオグリットを採用し、固結を緩和させるとともに、立体的構造に加え、側面に穴が開いているため芝生生育において、水分及び芝生の根が行来できるのでジオグリットと一体化しその効力を発揮します。

ジオグリットの中に土壌改良した改良土を敷き込み植生基盤を完成させます。また、学校等の施設は防災上の拠点(避難場所)になっているところが多く、緊急車両及び復旧作業等の車両及び避難者が詰めかけます。砂構造は芝生にとって最適な環境ですが、防災上の観点から車両が入れなかったりすれば問題です。

ジオグリットはその心配もなく芝生・環境への配慮と同時に防災上の配慮も考慮した最適な工法です。学校イベント・保護者会等の行事の際、臨時駐車場としての機能も得られます。

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